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食品小売業界でのIoTについての詳細

26 Mar 2019 | 読了時間: 3分
Bosch ConnectedWorld Blogからの翻訳

英語版のブログ記事についての詳細は こちらです。

小売業のIoTはとても重要なテーマです。小売業全体に当てはまることは、特に食品小売業に当てはまります。コストと顧客満足度を改善するため、小売業者の多くはIoTユースケースを利用して、コスト効率や店内のショッピング体験を改善できると考えています。このため、店舗のデジタル化とスマートプロセスの導入に関心が高まっています。ここでは、食品小売業界の現在のデジタル化の動向、そして最新のIoT技術を利用して利益を得る方法について説明します。

小売業界のデジタル化が始まってからだいぶたちますが、その利用方法が多様化しています。もともと食品小売業界のデジタル化は、物流と店内プロセスの最適化が中心となって進化しました。商品をできるだけ早く消費者に届けること、暖房費の削減、食品腐敗の防止、法律の遵守などが目標でした。

今日では、店内における顧客のショッピング体験の向上が目標になっています。小売市場は伝統的にコスト中心の産業でした。その後、オンラインショッピングや低価格店舗による競争圧力が現れたことにより、小売業者は顧客のショッピング体験を向上する方法を模索しています。たとえば、飲料容器回収機やレジでの待ち時間の低減方法などを考えています。

「新しいテクノロジーを利用して、業界最高のショッピング体験をお客様に提供したいと考えています・・・」
取材先のある店長の考え

スマートテクノロジーでIoTのユースケースを実現

食品小売業でデジタル化が加速すると思われる理由の1つに、この業界でデバイスの接続性が拡大していることがあげられます。たとえばスマートフォンを使用して、従業員は店内やオフィスのどこにいても、自動通知をいつでも受け取ることができます。これは店舗の運営を最適化するのにとても役立ちます。また、装置の遠隔監視や機器の故障通知などにも利用できます。冷蔵庫や飲料容器回収機などの店舗機器にセンサーを取り付けます。これで店舗を簡単に接続できます。最後に、エッジコンピューティングとクラウドコンピューティングを利用することで、さまざまな店舗機器を簡単に接続できます。これを利用して、新しいプロセスや利用方法を考えることができます。

食品小売業のIoT:Wi-Fiからプロセスオートメーションへ

私たちは、さまざまな食品小売業の人たちと話をして、デジタル化の進捗度を見ています。デジタル化の難しいところは、小売市場が非常に細分化されていることです。本部組織を有する小売業者もいますが、ほとんどの小売業者は分散化した共同組織体で運営しており、地域を越えたデジタル化が困難です。食品であれ非食品であれ、IoTとデジタル化の意味は小売業者ごとに少し異なります。その結果、「小売業のIoT」は何かという疑問が提起されます。

異なるベンダーの装置を接続するには、1つのIoTユースケースのためにベンダー各社と個別に交渉する必要があります。さらにデータの視覚化や分析のため、それぞれのベンダーが独自のダッシュボードを持ち寄ってきます。ある冷却装置に問題があると、そのベンダーのダッシュボードにログインします。別の冷却装置の場合は、まったく別のプラットフォームにログインすることになります。店長にとってこれは非常に複雑な環境です。

「5、6種類もある装置メーカーのダッシュボードを1つに統合できれば、真のビジネス価値が生まれます」
取材先のある店長の考え

この複雑な状況を解決するには、各ベンダーと通信をして、各種ハードウェアを1つのダッシュボードで監視するソリューションが必要になります。そのためには店内のすべてのハードウェアを1つのプラットフォームで管理できる環境が必要です。

これを長期目標としている食品小売業者もいます。すべての装置や機械を監視して、事前定義された状況が発生した場合にはアクションが自動的に起動するようなソリューションです。

飲料容器回収機がそのひとつの例です。回収機の中の容器が80%まで溜まると、Eメールやテキストメッセージ、モバイルアプリを利用して、店員にプッシュ通知で知らせます。事前に店員に知らせるので、人の列ができる前に回収機の中身を空にできます。また、アラームが鳴る前に、故障を予測することができます。これでプロセス全体の効率がアップし、顧客満足度が向上します。

小売店のIoTユースケース
小売業界向けのIoTユースケースの例については、 2番目のブログ記事をお読みください

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