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ソフトウェアイノベーション
デバイス管理

IoTデバイス管理に関する8つの事例

10 Jul 2017 | 読了時間: 5分
Bosch ConnectedWorld Blogからの翻訳

このブログ記事の筆者はAnsley Yeoです。筆者の紹介及び英語版のブログ記事は こちらです。

モノのインターネット(IoT)(英語)とは、要するにモノや機械をネットワーク化することです。2020年までに150億台を超えるデバイスがネットワークに接続される予定です。私たちの経験によれば、IoTを実現する上で主な課題となるのは、コネクテッドデバイスの数の膨大さではありません。むしろ、確実な対応が求められるのは、 常に進化を続けるモノの異質性と多様性です。そのため、 ゲートウェイとデバイス管理ソフトウェアを利用して、コネクテッドデバイス間のやりとりを容易化するのです。

ボッシュソフトウェアイノベーションズでは、250を超える国際的なIoTプロジェクトの設計、開発、運用を行っています。こうした経験を踏まえ、ネットワーク化対象の異質性と多様性を明確にしたデバイス管理の実例をまとめました。

ご存じですか。

ボッシュIoTスイート経由ですでに接続されているセンサーやデバイス、機械が600万台を超えています。

1.コネクテッドフィルターのデバイス管理

Case-study-mann-hummel Icon lens
出典: Benjamin Stollenberg

アジア地域は、住みやすく持続可能な都市の建設において最大級の課題に複数直面しています(英語)。当社の顧客である MANN+HUMMEL(英語)は、こうした問題に対処する新たな手法への投資を進めています。 シンガポールのIoTラボ(英語)は、浄化技術のスマート化の取り組みの一環です。インテリジェントなソリューションにより、フィルターでデータを収集します。このデータを分析に利用して、浄化性能の最適化と効率向上に役立てます。また、問題を発生前に解決できるため、障害とその結果として生じるサービス停止の可能性を減らすことにもなります。

MANN+HUMMELの 「OurAir」インテリジェントソリューション(英語)の実地試験とそれに伴う展開では、デバイスが200台使用されます。ただし、このソリューションは産業グレードのIoTアプリケーション向けのもので、年間20,000台のデバイスが追加される予定です。さまざまなローカルセンサーが収集した遠隔計測データはバックエンドのアプリケーションに送られ、 AWSクラウドプラットフォーム(英語)でそのデータを利用できます。

IoTを導入するうえでの主な課題は、ハードウェアとソフトウェアのコンポーネントに幅があることです。それらをうまく連携させることが鍵となります。1つ1つ手作業で管理する必要がある場合は、スマートデバイスの高度なネットワーク接続を構築しても意味はありません。時間がかかり、コストがかさむ場合もあります。そこで、MANN+HUMMELは、ボッシュソフトウェアイノベーションズのデバイス管理ソリューションを利用してこの問題に対処しました。

2.ネットワーク化された暖房装置のデバイス管理

Connected Heating System Icon lens
出典: Robert Bosch GmbH

スマートヒーティング(英語)とは、暖房装置をネットワーク接続してインテリジェント化することを指します。これにより、スマートホームでも オフィスビル(英語)でも、暖房装置の遠隔制御と監視の新たな可能性が広がります。居住者や施設管理者は、たとえば、スマートフォンやタブレットを使って、ネットワークに接続された暖房装置を制御できます。

3.コネクテッドロジスティクスのデバイス管理

Connected logistics Icon lens
出典: fotolia/chrisberic

ドールとの協業により、バナナの監視とその後の熟成に的を絞ったスマートコンテナのテストを3件実施しました。バナナはコスタリカで梱包され、一部の荷箱に無線センサーが取り付けられました。スマートコンテナにパレットが20枚積み込まれると、遠隔監視がスタートします。

全世界への輸送では、いくつかの異なる段階を踏むことが少なくありません。商品は、原産国で梱包されます。次に、トラックで港に運ばれます。 さらに、公海を渡るコンテナの旅が始まります(英語)。この旅は数週間に及びます。商品は、最終的に送付先住所にトラックで配送されます。こうした輸送のネットワーク化を実現するために(商品の遠隔監視を可能にする必要条件)、デバイス管理ソリューションには、3G、4G、 衛星(英語)など複数の通信規格に対応できる柔軟性が備わっていることが必要です。

4.スマートホームのデバイス管理

Connected Home Icon lens
出典: Bosch

ボッシュIoTリモートマネージャーにより、ボッシュソフトウェアイノベーションズは、すでに100万軒を超えるスマートホームをネットワーク化しています。

スマートホームテクノロジー(英語)は、コネクテッドデバイスが私たちの生活をより快適にするためにどのように役立つかを示す典型的な例です。ホームオートメーション、セキュリティの強化、エネルギーの管理と節約、これらはすべて、家庭にあるデバイスや家電をネットワークに接続することで実現できます。通常、中央のゲートウェイによってスマートホームデバイスは、クラウドのバックエンドに接続されます。

ゲートウェイは、複数のユーザー、テナント、アプリケーションに対応可能で、何千台ものIoTデバイスに接続できます。デバイスをゲートウェイを介してクラウドに間接的に接続することが望ましい理由はいくつかあります。すなわち、インターネット接続に関する独立性が高まり、クラウドに転送されるデータ量が減ることで、コストも削減されます。また、マスターデータをローカルに保存して処理できるため、プライバシーが保証される点も重要です。

5.IoTゲートウェイのデバイス管理

Connected IoT Gateway Icon lens
出典: Bosch Software Innovations

新しい機械と既存の機械をネットワーク化し、生産工程と製品品質を最適化する費用効率の高い方法、つまり、 IoT(英語)ゲートウェイによってインダストリー4.0環境への接続が容易になり、自動化ロジックの調整も不要です。ITアプリケーションを実行する制御ハードウェアとソフトウェアを正確に調整して組み合わせることで、センサーデータとプロセスデータを収集し、MES、クラウドアプリケーション、またはローカルマシンの状態監視システムなどにそのデータを転送して プロセスデータの分析(英語)を実現します。

6.コネクテッド農業のデバイス管理

Connected oyster farming Icon lens
出典: Bosch

オーストラリアのIoTプロジェクトでは、牡蠣養殖業者を支援し、天候による不要に収穫のできないリスクを軽減しています。この「牡蠣のインターネット」は、リアルタイムセンサーと高度なデータ分析を組み合わせて、水系の健全性を監視します。さらに、人工知能を利用して、3日前に95%超の精度で収穫のできない状況を予測できます。

IoTには、 養殖場の生産性を大幅に急増(英語)させる可能性があります。また、食糧生産の持続可能な増強も可能にします。農作業には、環境条件が強く影響します。したがって、農家は、タイムリーに正しい判断を下し、高い収穫高と品質を確保する必要があります。適切な接続ソリューション(センサー+デバイス管理ソフトウェア+データ分析)によって、遠隔監視が可能になり、結果として作物生産プロセスの管理の利便性と信頼性が向上します。

7.コネクテッドカーのデバイス管理

Connected cars Icon lens
出典: Robert Bosch GmbH

ボッシュIoTリモートマネージャーにより、ボッシュソフトウェアイノベーションズは、すでに150万台を超える車両をネットワーク化しています。

コネクテッドカーの市場は、2015年に510万台の販売を記録しており、 2022年までに3,770万台に達すると予想されています(英語)。そうした中で、特に重要な課題がセキュリティと安全性の2つであることを十分認識しています。車をインターネットに接続したらすぐに、 リモートでソフトウェアを更新する安全かつ信頼性の高いプロセス(英語)が必要になります。このソフトウェアが機能しなくなったり、攻撃にさらされることは決して許されません。なぜなら、このソフトウェアは、デバイスのあらゆる課題や問題の解決に使用される一方で、使い方を誤れば、同時に、悪意のあるコードを取り込んでしまう重大なセキュリティ上の脅威ももたらすからです。

8.ネットワーク化された貨物列車のデバイス管理

Connected freight trains Icon lens
出典: Robert Bosch GmbH

スイスには、世界で最もスマートな貨物列車になるかもしれないものがあります。つまり、現在地や状況、積荷の状態を把握し、安全性を最重視すべき部品を監視する列車です。

配送が常時追跡可能で、時間どおりに到着するかどうかが分かることは、道路輸送では当たり前のことです。しかし、鉄道の場合、これは一般的には通例ではなく例外に当たります。貨車は、これまで必要な情報を提供できませんでした。ネットワーク接続技術が鉄道貨物輸送に導入できていない理由の1つが、貨車には自前の電源もセンサーもないということです。

ボッシュは、現在、この欠点を鉄道貨物向けのコネクテッドアセットインテリジェンスシステムで解消しつつあります(英。特に鉄道、道路、海上輸送を組み合わせて利用する場合は、正しいタイミングをつかむことが、物流プロセスの効率性を確保するうえで極めて重要です。新しいアセットインテリジェンスシステムを使用すれば、貨車に取り付けたネットワーク接続用のハードウェアが、必要な情報をバックエンドのデバイス管理ソフトウェアに提供するため、各貨車の位置を正確に示すことができます。そのため、鉄道輸送を終始、追跡および監視できます。その結果、これにより、コスト削減、物流計画の強化、スケジューリングの信頼性と配送時間の正確性の向上が実現できます。

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