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食品小売業におけるIoTの4つのユースケース

26 Mar 2019 | 読了時間: 4分
Bosch ConnectedWorld Blogからの翻訳

英語版のブログ記事についての詳細は こちらです。

食品小売業におけるIoTの4つのユースケース

デジタル化とIoTについて、食品小売業には多様なニーズがあることを以前のブログ記事に書きました。デジタル化の課題について食品小売業の方々と話し合ったところ、IoTからどのような利益を得られるのかについて、みなさんの考えが見えてきました。顧客満足度とコスト効率の向上を目的として、利用できそうなユースケースをみなさんと考え、評価してみました。その内容をご紹介します。

飲料容器回収機の自動通知

空きビンやペットボトルをお店に返しに行くといった経験が誰にでもあると思います。ところが飲料容器回収機は空きビンやペットボトルでいっぱい。回収機の前に長い人の列ができても、店員がなかなか来ません。

飲料容器回収機の自動通知

この状況を回避するため、次のユースケースを考えました。回収機の中にある空きビンやペットボトルの数をBosch IoT Suiteがカウントして、回収機の状態を管理します。回収機の中の容器が80%まで溜まると、Eメールやテキストメッセージ、モバイルアプリを利用して、店員にプッシュ通知で知らせます。事前に店員に知らせるので、人の列ができる前に回収機の中身を空にできます。また、これまでは故障アラームが鳴ってから店員が作業をしていました。これからは故障を予測できるので、このプロセスの効率がアップします。

このユースケースは投資回収の計算が単純ではありませんが、お客様の気持ちに働きかける例です。顧客満足度とショッピング体験を改善できる可能性が十分にあります。

冷却装置の遠隔監視

食品小売業には冷却装置の遠隔監視ソリューションが必要な理由が2つあります。ひとつは法律に準拠するため、もうひとつは食品の腐敗量を減らすためです。ドイツの法律では、食品の保管状態が適切であることを証明するため、冷却装置の温度と湿度を監視、記録する必要があります。これまでは、すべての店舗で毎日1回、冷却装置を人が点検していました。この作業は、店舗の規模や冷却装置の数にもよりますが、1店舗で数時間もかかる場合があります。さらに日曜日や祝日の閉店中に冷却装置が故障すると、誰も気がつかず、食品は腐敗して廃棄しなければなりません。

冷却装置の故障に気がつかない状態を回避するため、次のユースケースを考えました。Bosch IoT Suiteを使用して24時間365日稼働する自動監視システムを導入し、手作業による点検をなくします。温度、湿度、気圧をシステムが遠隔で監視、記録するので、店舗は法律を守ることができます。店内の状態が変化すると店員に通知が送られて、食品が腐る前に対応できます。このソリューションによる自動化と腐敗食品の低減で、大幅なコスト削減が可能になります。

エネルギーと建物の管理

店舗のエネルギー管理は、小売業界にとって最大の課題の1つです。店舗には、照明、空調、冷暖房など、エネルギーを大量に消費する装置がたくさんあります。ここに大きな改善の余地があります。たとえば、店内温度と外気温のバランスがとれていないケースがよくあります。外気温が18℃か20℃ぐらいのときに、冷暖房機器から温風や冷風を不必要に吹き出すと、エネルギー消費が増加してコスト高になります。また、果物や野菜の腐敗率が店舗によって異なることがあります。この理由として、店内の温度バランスが悪いことが考えられます。

エネルギーと建物の管理

店内のエネルギー管理を最適化するため、次のユースケースを考えました。Bosch IoT Suiteと環境センサーを組み合わせて、全店舗の温度設定を監視します。その時点の気象状況にもとづいて、店内の冷暖房機器を現状に合うように調整します。各店舗の温度データを分析し、店舗ごとに冷房を調整して、果物や野菜の腐敗率を減らすことができます。

駐車場の監視

駐車場の駐車スペース不足は客足に影響をおよぼします。長時間にわたり駐車している車で、客の車ではないと思われる車を特定できれば、適切な措置を講じて、そうした行為を防止できます。

駐車場の監視

また、駐車場が満車の場合は店内の客数が多いことを示します。このユースケースでは、Bosch IoT Suiteが店長やサービスカウンターに通知します。別のレジを開けて待ち時間を短縮するなど、顧客満足度を向上できます。

小売業向けIoTのユースケース

小売業のIoTとデジタル化には最も重要な目標が2つあります。効率化によるコスト削減と顧客満足度の向上です。小売業のIoTプロジェクトでは、この2つの目標を考慮して、さまざまなユースケースやイニシアチブを計画します。Bosch IoT Suiteを使用すると、この目標を早期に達成できます。

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