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SMIGHT:IoTプラットフォームで会社を変革

5 Feb 2019 | 読了時間: 4分
Bosch ConnectedWorld Blogからの翻訳

英語版のブログ記事についての詳細は こちらです。

ビジネスのやり方を変革し、それまでの定着したプロセスの殻を破って抜け出すことは、時として非常に乗り越え難いチャレンジであり、何千人もの従業員をかかえる大企業の場合はなおさらです。ラルフ・ラピュー氏には、この問題がとてもよく分かっています。彼は、ドイツのエネルギー供給会社EnBW社のマイクロビジネスユニットであるSMIGHT社で、ITプロジェクトのリーダーを務めています。新規事業の1つとして設立されたSMIGHT社は、スマートシティやスマートグリッド向けのコネクテッド製品を開発しています。SMIGHT社はこのプロセスを通じてEnBW社の変革にもかかわっています。

大規模組織内のパイオニア

ラピュー氏は、EnBW社に10年ほど勤めました。そして3年ほど前にSMIGHT社に移ったのです。一体、両社の根本的な違いは何でしょうか。「どの大企業もそうですが、EnBW社は巨大なタンカーのようなもので、そう簡単には針路を変更できません」と、ラピュー氏は話しています。「このSMIGHT社では、自由に素早い動きが可能で、意志決定の自由度も高く、当然ですが間違いを犯すこともよくあります。そのため、大きな組織ではとても実行困難な新しいアイデアでも、ここでは実験してみることができます」

SMIGHT社は大企業であるEnBWの一部ですが、このような柔軟なアプローチが可能なため、会社全体としての先駆者になることができます。ラピュー氏にとって、これはEnBW社がここ数年の間に進めてきた大きな変革を暗示するものでもあります。SMIGHT社に適用される全社的な規則はほとんどないため、彼とその仲間たちの業務には大きな裁量権が与えられています。とは言うものの、SMIGHT社はただ楽しいだけのゲームに興じているわけではありません。「我々にはビジネスとしての考え方が必要です」と、ラピュー氏は主張します。「プロジェクトを見て、ただ単にやってみたいから、ということではありません。一番の目的は、商業的に成り立つソリューションを得ることです」

ここ数年の間に、多くのコネクテッド製品を実現できました。SMIGHT社が最初に手がけたのはWiFi対応のスマートシティ用街灯で、これには電気自動車用の充電ポイントが組み込まれていました。現在この製品はオーストラリアからブラジルまで、世界各地に設置されています。SMIGHT社はさらに最近、地方自治体が駐車スペースの利用状況をモニターするための、センサーベースのパーキングソリューションを追加しました。

スタンドアローンソリューションからIoTプラットフォームへ

ラピュー氏は、EnBW社に10年ほど勤めました。そして3年ほど前にSMIGHT社に移ったのです。一体、両社の根本的な違いは何でしょうか。「どの大企業もそうですが、EnBW社は巨大なタンカーのようなもので、そう簡単には針路を変更できません」と、ラピュー氏は話しています。「このSMIGHT社では、自由に素早い動きが可能で、意志決定の自由度も高く、当然ですが間違いを犯すこともよくあります。そのため、大きな組織ではとても実行困難な新しいアイデアでも、ここでは実験してみることができます」

SMIGHT社は大企業であるEnBWの一部ですが、このような柔軟なアプローチが可能なため、会社全体としての先駆者になることができます。ラピュー氏にとって、これはEnBW社がここ数年の間に進めてきた大きな変革を暗示するものでもあります。SMIGHT社に適用される全社的な規則はほとんどないため、彼とその仲間たちの業務には大きな裁量権が与えられています。とは言うものの、SMIGHT社はただ楽しいだけのゲームに興じているわけではありません。「我々にはビジネスとしての考え方が必要です」と、ラピュー氏は主張します。「プロジェクトを見て、ただ単にやってみたいから、ということではありません。一番の目的は、商業的に成り立つソリューションを得ることです」

SMIGHT
出典:SMIGHT

走りながら学ぶ

スマートシティや接続性の状況を見たラピュー氏とそのチームは、具体的な実績はさほど多くないということにすぐ気が付きました。「ハードウェアへの組み込みがない、純粋なソフトウェアのみのソリューションが非常に多いことが分かりました。また、ソフトウェア部分が不足したハードウェアソリューションもありました。我々はハードウェアとソフトウェアの両面にかかわりますが、その2つを統合させるためにはどうすれば良いかということについて、実用的な知識はほとんど得られませんでした」

SMIGHT社にとってこのことは、試行錯誤を通じて学んでいくことを意味していました。たとえば多数のデバイスを更新するプロセスでは更新中にエラーが発生することが考えられ、その場合はシステムのロールバックが必要になりますが、もしこのロールバックが実行できないと、システム全体がダウンしてしまう可能性があります。「ソフトウェアのロールバックは、そのデバイスまで行ってSDカードを交換できる場合や、お金の問題がなければ、それほど大きな問題ではありません。しかし、世界中にデバイスが分散していて、そのプロセスに多大なコストを要する場合、これは深刻な問題になります」と、ラピュー氏は説明します。「この問題は、プロジェクトを進めていく過程で明らかになった多くの検討事項のうちの1つに過ぎません。SMIGHT社では、財源や人的資源上の制約を考えなければなりませんでした。我々のビジネスモデルで問題の起きないようなプラットフォームを確立するためには、どうしたら良いか、よく考えなければなりませんでした」

「そして最終的には、ハードウェアについてもソフトウェアについても十分に満足のいく、適切なアーキテクチャの選択ができました」
ラルフ・ラピュー、SMIGHT社、ITプロジェクトリーダー

知識の共有

SMIGHT社では、試行錯誤を経てIoTプラットフォームを構築するまでに1年半を要しました。今、このビジネスユニットは、実運用に入ろうとする段階にあります。

ラピュー氏とそのチームにとってはこのプロジェクト全体が貴重な学習経験の場となりましたが、さらに、ここで得られた知識はこのプロジェクトだけでなく、他にも応用できるものです。ラピュー氏は、最近出会った送電網担当者との話を楽しそうに振り返ります。「彼らは、ある問題を抱えてやってきました。我々は既に経験が豊富だったので、ここの仲間たちと一緒に、その問題を解決するための様々なアイデアや既存のツールを集めて示すことができました。そして、全く新規の複雑な製品を、極めて短時間で開発できたのです」

このような時、ラピュー氏には、IoTプラットフォームの開発でSMIGHT社がとったアプローチの正しさが分かります。そうです、その過程には多くの困難がありましたが、最終的にはジグソーパズルの全てのピースが正しい位置におさまったのです。「そして最終的には、ハードウェアについてもソフトウェアについても、十分に満足のいく、適切なアーキテクチャの選択ができたことが分かります」



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