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IoTでエッジコンピューティングを利用する理由

4 Dec 2018 | 読了時間: 2分
Bosch ConnectedWorld Blogからの翻訳

このブログ記事の筆者はIsmet Aktasです。筆者の紹介及び英語版のブログ記事は こちらです。

Edge computing

デジタルデバイスが生成するデータは爆発的に増加しています。すべてのデータをクラウドで処理して保存する従来型のモデルはコストがかかりすぎ、多くの場合、遅すぎてエンドユーザーの要求に応えられなくなりつつあります。そのため、デバイスデータをその発生源に近い場所で処理するエッジコンピューティングの考え方が生まれました。

IoTでクラウドを補完するエッジコンピューティングのガイド

ガートナーグループ(英語)の話:「企業で発生するデータの約10%は、従来の集中型データセンターの外で、すなわちクラウド上で作成され処理されています。ガートナーの予測によれば、この数字は2022年までに75%に達します。」エッジコンピューティングへの移行は、組織のITとOTシステム、新しいデジタル製品の構築方法に多大な影響を与える可能性があります。

「組織は、ユースケースが新しいデジタル製品の要求を満たすようにするために、エッジコンピューティングの導入を検討すべきです。」

エッジコンピューティングへの移行の動きをよりよく理解するために、そのメリットをいくつか見てみましょう。

  • エッジコンピューティングを検討する主な理由の一つは、ネットワーク遅延の克服です。IoTアプリケーションの応答時間が1秒未満である必要がある場合、クラウドへのリクエスト待ちが問題となる可能性があります。例えば、工業機械を操作する安全上重要な制御システムは、人間が近づきすぎたら直ちに停止しなければならないことがあります。センサーで人間を認識する処理と、機械を停止させる判断の処理が、ネットワークのやりとりで遅れるわけにはいきません。応答時間が遅れると、深刻なケガや機械の故障につながりかねません。同様に、自動走行車や拡張現実アプリケーションは、応答時間が20ms未満である必要があります。これは通常のクラウドとの通信では不可能です。ネットワーク遅延を回避し、望ましい応答時間を実現する方法の1つは、センサーデータの処理をエッジゲートウェイに移すことです。コストもエッジコンピューティングの推進要因です。センサーとアクチュエーターが生成する大量のテレメトリーデータは、IoTアプリケーションと無関係であることが多いものです。温度センサーが1秒毎に20℃を報告しても、それは興味深い事実ではなく、そのセンサーが40℃を報告して初めて注目に値するかもしれません。

  • コストもエッジコンピューティングの推進要因です。センサーとアクチュエーターが生成する大量のテレメトリーデータは、IoTアプリケーションと無関係であることが多いものです。温度センサーが1秒毎に20℃を報告しても、それは興味深い事実ではなく、そのセンサーが40℃を報告して初めて注目に値するかもしれません。エッジコンピューティングは、データをフィルタリングし、処理してからクラウドに送ることができます。これにより、データ転送のためのネットワークコストを削減できます。また、アプリケーションにとって重要でないデータのクラウド保存コストと処理コストも削減できます。

  • エッジゲートウェイに分析アルゴリズムや機械学習モデルを導入すれば、比較的小さなデータセットにコンピュータ処理を行うことができます。エッジコンピューティングは多くの場合、この種のデータをより効率的にコンピュータ処理できます。

  • 多くのデジタル製品は自律的に動作する必要があります。これにより、必要な安全性、信頼性、ユーザーエクスペリエンスのニーズを実現できます。エッジコンピューティングは、ローカルに保存しローカルでコンピュータ処理する能力をもたらします。この能力によって、デバイスはネットワークに接続されていなくても機能し続けることができます。

  • 最後に、エッジコンピューティングはIoTアプリケーションのセキュリティとプライバシーを改善できます。エッジコンピューティングは、インターネットに接続されるセンサーとアクチュエーターの数を減らすことができます。そのため、セキュリティ攻撃の潜在的な攻撃ベクトルが減ります。エッジゲートウェイでローカルにおいてデータを処理してフィルタリングすれば、ネットワーク経由で送信される機密情報や個人情報も減らすことができます。そうすることで、アプリケーションのプライバシーのニーズや規制に対応できます。

IoTのためのエッジコンピューティング:クラウド補完ガイド

エッジコンピューティングをクラウドコンピューティングの補完として考えることが重要です。エッジコンピューティングについて、また、そのクラウドコンピューティングとの関係について、お客様によく理解していただくため、IoT分野でエッジコンピューティングがどのようにクラウドサービスを補完するかに関するガイドを先ごろ発行しました。お役に立てば幸いです。

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